もしもバトンin並盛





「…もう一度言っておきますが今回の進行は一般人なんで一切コードに引っかかるような発言は無しでお願いします。」

「はいはい。」

「いいから早く開けなよ。昼寝の時間が減る。」

「…………イマイチ信用出来ない…」


ガチャ。


「ツ〜ナさ〜ん!」

「ハル。」

「今回はお招きありがとうございますv」

「招き…?」

「放送委員さんにツナさんの指名だって。ハル感激ですぅvv」

「「……」」

「前回ので学んだんです。内輪で固めると逆に二人とも全開で暴走するでしょう。
今回はライブでお昼の校内放送だから編集きかないし。
で、第三者が必要に感じまして。雲雀さんに怯えない第三者ったらハルかな、と。」

「未来の愛する夫の為に頑張ります!」

「因みに今回もレッドスネイクとブルースネイクが別室にて待機してます。
いざという時の為の音声消去は草壁さんと千種さん担当です。」

「そんなに警戒しなくてもいいじゃないですか。」

「まるで僕がところかまわず危険な発言をするセクハラ親父みたいじゃないか。」

「そうじゃないですか。」

「そうじゃないですか。」

「繰り返すな。」

「あ、時間ですね!じゃあハルのハルハルインタビュー、特別編はじめま〜す☆」


〜放送開始〜


「並盛、黒曜のみなさ〜ん!こんにちは。お昼の校内放送の時間です!
今日はハルのハルハルインタビュー、in並盛中放送室をお送りします。
なんと豪華なゲストをお招きしてるんですよ〜!
黒曜中生徒会長、六道骸さんと並盛中風紀委員長、雲雀恭弥さんとハルの未来の夫、沢田綱吉さんです!よろしくお願いしま〜す!」

「よろしくお願いします。」

「俺はただの付き添いなんだけど…」

「草壁、今の未来のなんちゃらっての消しといてね。」

「は〜い、挨拶が済んだところで今日のお便りにいきたいと思います。
並盛町のみとりさんから来ました〜!え〜と、バトンのようですね。「もしもバトン」です。
今からする質問の出来事に実際に直面したときどうするか、答えてくださいね?
ではまず第1問!『リボーンちゃんが突然家に来たら?』」

「ってか居る。」

「契約。」

「戦う。」

「はひっ!?それだけじゃインタビューになりません〜!ちゃんと答えてください!」

「だって答えようがないし。」

「仕方がない。僕が語ってあげましょう。」

「や・め・ろ!アンダーグラウンド伝説を真っ昼間から堂々と披露しなくていい!」

「ん?じゃあ僕が?」

「あなたの血みどろ話聞いて喜ぶのはリボーンだけです…ハル、これは飛ばして次。」

「分かりました!では第2問!『ツナさんが双子の兄or弟だったら?』」

「「どうでもいい。」」

「そうですか?ハルは二人のツナさんに取り合われて…きゃv」

「無いから、それ…俺は兄がいて欲しいよ…マフィア関連全部押し付けて俺はダメツナライフを満喫するんだ…」

「死んだ魚の目はやめなさいって。」

「大体綱吉は二人いらないだろ。双子ネタとか僕嫌いだし。」

「そうですね。君が二人なんていたら興醒めです。でも」

「「こいつが二人いたら殺し甲斐があるけれど」」

「はひっ!?」

「あ〜、千種さん、草壁さん。今の削除で。」

「な、なんだかデストロイな雰囲気です…」

「気にしなくていいよ、殺気も敵意もいつものことだから。ささ、次いこう、次。」

「ツナさん、今爽やかな笑顔でなにか誤魔化された気が…でも放送時間ありますしね、先進みます!
え〜、『山本さんの家で住み込みで働く事になったら?』」

「ワオ。」

「いいです、雲雀さんは答えなくて。結果が目に浮かぶんで。
俺は前に本当に働いたしなぁ…結局役に立てなかったけど。
でも山本の家なら楽しそうだし悪くないと思うよ。」

「寝ている隙にこれで傷の一つでもつけられるといいのですが。」

「そうだな。流石の山本も寝てる間なら契約できそうっておい!!」

「クフ。」

「なんだかよく分かりませんが楽しそうですね!さあ盛り上がってきたところで次の質問です!
『獄寺さんが吸っていた煙草を勧めてきたら?』」

「よく刑事ドラマとかでやってるあれ?
う〜ん…俺には絶対やんなそうだけどなぁ…むしろ葉巻とか押し付けられそう…」

「僕は我が身が可愛いので有害物質など受け付けません。」

「煙草は20才になってからだよ。それならいい。綱吉も葉巻は20才になってからだよ。」

「吸いませんて。」

「シガーレットチョコならありますからこれで我慢してください。」

「吸わないっての!」

「ハルはどっちでもいいですよ、ツナさんvv
ブランデー片手に葉巻をくわえて膝にはシャム猫…きゃ〜、ツナさんったらムーディですぅ!!」

「…なんの話…?」

「まったくです。」

「むしろ君がネコだろ。首輪つけて僕の膝の上でゴロゴロ言ってればいいんだよ。」

「はひっ!?ツナさん、なんで耳塞ぐんですか!?」

「世の中には知らなくても生きていけることで満ちているからだよ。骸、次。」

「はいはい。『雲雀とバッチリ目があったら?』」

「逃げる。防御。」

「戦う。」

「RPGのコマンド選択じゃないんだよ、君たち。」

「っ!目が合った!」

「目が合った!」

「武器を構えるな、繰り返すな、逃げるな。」

「皆さん仲良しですね!息ぴったりです!次は『六道さんと輪廻散歩が出来たら?』」

「綱吉。僕らが仲良く散歩してる姿を見たい?」

「見たいかっつったら見たいですね。きっととてもホホエマシイと思いますよ。」

「なんで片言なの。」

「想像したら寒気がします…散歩ならば君のがいいです。」

「え〜…散歩と違うけどお前俺の夢に悪さするからヤなんだよ…逆に骸の夢にもリンクするからなぁ…」

「あんまり楽しそうな夢なので手を加えてあげただけじゃないですか。」

「やめれ。」

「夢をお散歩なんてロマンチックです〜!ハルの夢にも来てくださいね、ツナさんvv
次の質問は『ディーノさんが長男だったら?』」

「え…」

「嬉しそうにしないでくれる?」

「目を輝かせないでください。」

「だ、だってディーノさんみたいな兄ちゃん、欲しいですもん。
理想じゃないですか、カッコ良くてちょっとドジなとことか!」

「どうでもいい。あの人が兄なんてうざそう…ああでも戦えていいかな?
毎日屋上で力尽きるまで戦えたら最高だね。」

「………」

「六道さんはどうですか?」

「…悪くないですね。ランチアよりも利用価値はありそうだ…」

「はひ?なんか言いましたか?」

「いいえ?キャッバローネならば大歓迎です。綱吉くんの言うように理想の兄でしょうから。見た目も及第点ですし。」

「嘘臭い笑いだね。」

「………」

「ツナさん?どうしたんですか?」

「ハル。」

「はひっ!?」

「次っ!」

「はいっ!!」

「急に機嫌が悪くなりましたね。」

「あの異人の話するとこうなるんだよ。赤ん坊曰わく『他しーぴーのふらぐを立てるとキレる』らしい。」

「な、なんだか無言のプレッシャーがビシバシなので次いきます!
『スクアーロさんが体育の先生だったら?』すくあーろ??鮫さんですか??」

「いや人間だよ…
スクアーロって人なら確かに運動神経は良さそうだけど教えるのとかはどうなのかなぁ?
悪い人じゃなさそうだけど山本と同じ匂いがするんだよね…」

「授業でデスマッチを取り入れてくれるなら即許可を出すよ!」

「キラキラしないで、雲雀さん!駄目に決まってるじゃないですか!」

「個人授業で。」

「『授業』つければいいってもんじゃないですよ…」

「僕に言わせれば彼からはランチアと同じ匂いがしますよ。なんだかんだ言って向いてるんじゃないですか?」

「確かに叫ばなきゃいけそうだけど習いたくはないなぁ…熱血そうだもん…」

「熱血教師はハルの夢です〜!クールなツナさんとお・似・合・いだと思いません?」

「思わないよっ!!大体どこがクールなんだよ…」

「まったくだ。」

「まったくだ。」

「分かってるよ、うるさいな!」

「『ベルさんに甘えられたら?』どうしますか?」

「ベルってあのナイフだよね…甘えるってどんな…」

「あのタイプは過剰なスキンシップを好むはずです。気をつけるんですね。」

「それは骸も同じじゃ…」

「ああ、天才くんか。取り敢えず殴り飛ばしておけばいいんじゃない?触られたら言うんだよ?あのタイプは危ないから。」

「雲雀さんに言われたらおしまいです。」

「ハルはツナさんならいくらでも甘やかしてあげますよ!
さあ、次の質問です!『ザンザスさんにいきなり抱かれたら?』きゃ〜、なんて大胆な…!いけません、まだ手も繋いでないのに!!」

「ハル…」

「は!すみません!」

「ザンザスが抱きついてきたら、ねぇ………怖いなぁ、ありそうで。」

「ありそうなんですか。」

「本人来てないけど誘拐未遂多発してるし。」

「取り敢えずボクッといっとく?」

「それともサクッといっときます?」

「はいはいはいはい、武器はしまってください。まあザンザスなら平気そうだけど…」

「うう、やっぱりライバルが多いみたいです。ザンザスさんはアグレッシブな方なんですね!でもハルも負けません!
さあ、次でラストです!『10年後キャラでまず誰に会いたい』ですか?」

「骸とクロームかな。俺会ってないし。」

「赤ん坊かな。」

「僕は興味ありませんのでパスで。」

「六道さんはドライなんですね。」

「いずれくる未来ならばその時会えればいい。そこへと到達する過程の一つ一つを噛み締めるように生きる。
だからこそ未来を覗き見ることには興味など無いのです。」

「て、哲学です〜…」

「というか、僕はこのサイズの綱吉くんにしか興味ありませんので。この体格差が変わってしまっては…ね?」

「抜かす!」

「駄目だよ。小動物は小さいから小動物なんだよ?」

「真面目な顔でもっともらしいこと言わないで…」

「カピバラはネズミの仲間なんだよ。小動物じゃないか。」

「そうですよ。小型犬は成犬になっても小さくないと。特大のポメラニアンなんて認めません。僕の肩甲骨越えたら縮めます。」

「………いつまでもチビだと思うなよ!!絶対大きくなってやる〜っっ!!!」

「ああっ、ツナさ〜ん!!どこ行っちゃうんですか!?ハルはツナさんの身長なんて気にしませんよ〜!!
えと、ゲストさんが走って行っちゃったのでハルのハルハルインタビューin並盛中放送室、今日はここまでです!しーゆーあげいん☆」

ブツッ










END



今回はCP色の無いバトンだったからちょっとやりづらかったなり…
ハルはこういうときにとっても進行させやすい…次から詰まったらハルだな。