野望と書いて夢と読む!





「…君ら、やる気あるんですか?」

「無い。暑〜い…」

「だる〜い…」


携帯から目を上げれば畳の上を転がり回る芋虫が二匹。

頭上を見上げれば静かに作動しているクーラー。温度は25度。

…どこが暑いと言うのか。


「あ〜もう分かってないね。梅雨ってだけで気分的に暑いんだよ。
この憂鬱さが君には分かんないの?」

「…分かりかねます。」

「骸は6月生まれだから分かんないんだ。」


なんだその理屈は。

大体雲雀も大して変わらないだろうに。

二人があんまりダラダラとしているので扇風機を回してやる。

温度を下げるよりこちらの方が効率がいい。


「はい!これでいいでしょう?いい加減起きてバトン回答に協力してください!」

「「やだ。」」

「…では冷凍庫に入っているスイカバーとあずきバーはいりませんね?」

「「やる。」」

「よろしい。」


シャキッと身を起こした現金な二人に苦笑が漏れた。

やれやれ…


「今回は【メルヘンバトン】です。いつも僕らが答えてばかりなので今日は綱吉くんに答えてもらいましょうか。」

「ふぇ?まあいいけど。」

「ではいきます。」


Q1、王宮の中であなたが就きたい職業は王族?家臣?(騎士、メイド、etc...)

「…無難に下働きで。」

「早速メルヘンの欠片もないね、君。」

「そうですか?見初められパターンとしては王道ですよ?」

「ああ、王やら王子やらに気にいられて部屋付きにされて…って?」

「そこは王女にして欲しかったですね、雲雀さん…メルヘンでくらい同性から離れさせてください…」



Q2、国同士の争いが起きました。あなたは王族です。
  自ら兵士を率いて戦いますか?お城から指示を出しますか?

「出来るなら後方にいたいです…」

「無理でしょう。君に指示が飛ばせる頭脳は無い。」

「分かってるけど断定すんな!!ムカつく!!」

「君、担ぎ出されるか、自ら飛び出すかだから前線行き決定だよ。置いてったら咬み殺すからね。」

「俺より先に飛び出していく人をどう置いて行けと…?」



Q3、姫(王子)に恋をしてしまった平民のあなた。行動に出ますか?諦めますか?

「「見てるだけでいい。」」

「なんで二人が答えるの!?」

「わかりきった事じゃない。っていうかそうでしょう?」

「……そーですね。」

「そんな引っ込み思案な君に庇護欲と嗜虐欲をくすぐられるのですよ。」

「しぎゃく??ってなに?」

「…………………クフっ。」

「知らないままでいいんだよ、綱吉。」

「どこだ国語辞典…!」



Q4、王(女王)になるなら、国民と仲良しな王?国民に尊敬される王?

「仲良し…だといいなぁ。」

「まあ君ならそう言うと思ってましたが。」

「でも綱吉は勝手に下僕が付いてるからね。知らないうちに祭り上げられてる気がするよ。」

「あ〜、そんな感じしますねぇ…」



Q5、騎士団に入りました。あなたが所属したいのは?(ノンジャンルだよ)

「……………………………………不死鳥の騎士団?」

「今、思い付かなくて適当に言ったでしょう。」

「っていうかそれ騎士団じゃないよね…」



Q6、騎士になって戦うなら誰の為に戦いたい?

「仲間、友達。でも目の前で危ない目に合ってる人がいたら放っておけないよね。」

「ん?僕はぶちのめしたいから戦う。」

「雲雀、日本語読めますか?」



Q7、お城がある場所が選べるなら、空?水中?陸(陸の場合はどんな?)

「空中…かなぁ。攻められにくそうだし、景色良さそうだし。」

「いいねぇ…空中ならそう簡単には逃げられないだろうし。」

「塔の上に追い詰められていく君の姿が目に浮かびます。」

「はいはいはい!陸の上が一番だと思います!!」



Q8、姫(王子)として称えられるなら、頭脳?戦歴?美貌?

「う〜ん…まだ君戦歴って言うほど戦ってないしねぇ…」

「頭脳は獄寺がずば抜けてますしねえ…」

「でも自信を持つんだよ、綱吉。」

「愛くるしさならダントツですよ!」

「「全然美形じゃないけど」」

「シャラップ!!」



Q9、飼いたい空想動物は?

「ドラゴンかなぁ。乗って飛びたい。」

「食べると不老長寿になるのってなんだっけ?」

「人魚じゃないですか?」

「おいしいの?」

「さあ…生肉食べてるのよく見ますが。」

「二人とも、ホント黙っててくれます!?」



Q10、人間以外で恋愛してみたいのは、エルフ?魔族?天界人?妖精?etc・・・(自分が人間以外になるのも可)

「え〜?そんなこと考えたことないや…天使とか?妖精も有りかな。」

「そうか…羽根が好きなんだね、綱吉。頑張ってみるよ。」

「へ?」



Q11、自分は王様。お妃を何人もとっていいなら何人?

「一人で充分だろ。一人でもいてくれるか分からないのに…」

「そうですね、一人で充分です…妃は。」

「うん、 妃は 一人でいいよね。」

「…なんだか嫌に強調しますね…」



Q12、年を取ってやりたいのは、姫(王子)の教育係?騎士団長?町長?王の相談役?etc・・・

「老後はまったりしたいなぁ…王様の相談役…かな?
雲雀さんは相変わらず戦ってそうですけど。」

「うん。道場作って獲物がかかるのを待つのもありかな。」

「戦いこそが人生って感じですね…僕も老後はまったりしたいですね…花でも育てますか。」

「ははっ、じゃ、その花見ながら一緒にお茶して過ごそうか。」

「それもいいですね。」



Q13、あなたが治めている国で反乱が起きました。国民の要求を聞く?武力で抑える?

「聞く。言い分に納得できたら対処する。でも出来なかったら…」

「ま、それも仕方ないですね。人間は群集になると間違いか正しいか判断することがてきなくなりますから。」



Q14、国を治めるあなたですが、病でこの世を去る事に・・・。世継ぎへの遺言は?

「頑張れ。」

「それだけ?」

「側近はノンケを選べ。」

「クハハ、切実ですね!」

「笑い事じゃないよ…」



Q15、あなたが住んでいる国の名前はなんですか?

「えっと…」

「never moreってとこですか?」

「ふふ…いいね。」












NEXT…



書き終わってまず思ったのは「夢がねぇ」でした。
あんな自虐キャラソン歌っちゃうツナに任せちゃいけなかった…

仕切り直しに次で別の人にも答えてもらいました。