傾城イメージ2
そうして10代目の元に戻ると彼はぴんと両足を伸ばしてそれを見つめていた。 「…まだ慣れませんか?」 「うん。変な感じ…二本尾っぽがあるみたい…」 彼はばた足をして不思議そうにまた足を見つめる。 確かに彼と同じ種族は容姿も様々で尾が二つに別れている者もいたらしい。 初めて会ったとき10代目は絵本で慣れ親しんだ姿だったが。 くしゅん、と小さなくしゃみが起きた。 体を冷やしてしまったか…空調には気を使っていたんだが… 「風邪を引いてしまいますよ。さあ。」 「う〜…人間って体弱すぎ…」 文句を言いながら大人しく抱きかかえられる10代目。 人ではなく、あなたが脆弱なのでは? そう思うも苦笑するだけに留める。 むくれられても後が大変だ。 「…何笑ってるの。」 「いえ。なんでもありません。」 (本文より) 私は自分が赤と青が好きなの自覚してるんですが、ひらさんの使う蒼には特に弱いようです… これは気に入ってずっとピクシブの背景に使っていました。
|