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骸の吸血
〜純白に濁る柘榴より〜





嘘、嘘…
なんで?
どうして…こんな。
首に刺さる牙の感触。

「むく…ろ…?」

血を吸われる絶望的な感覚の中で髪を撫でる優しい手。
分からない。なんで?どうして?
骸は優しかったのに…敵意も感じなかったのに。

「あ…ああ…」

血が流れていく。
手足が冷えていくような感触。

「…なん、で…」

初めて優しくしてくれた同族。

髪を撫でてくれる手。

柔らかい微笑み。

子どもを叱るような口調。

全部、好きだった。

頬を生温いものが滑り落ちていく。
牙が引き抜かれ、傷口を舌が辿る。
俺の視界に戻った骸は、俺の知らない吸血鬼の顔をしていた。





(本文より)

ま…まさか吸血シーンが見られるとは…!!
吸血鬼ネタで好きなのはこういうとこ!ですがまさか妄想ではなく実際に見られるとは!
私は今、猛烈に感動している!!!!!!!
骸の悪い顔がまたたまらん!あああ!滾る!!