雲雀とツナと『恭哉』
〜鬼の鏡より〜 「生きてる?」 「な、なんとか…」 上を見上げるとさっきまで鎌を手に不吉な笑いを浮かべていたのと同じ顔。 違うのは着ている服。 見慣れた幼なじみの姿にホロリと涙が零れた。 「雲雀さん、遅いです〜…」 「鏡に引き込まれてるなんて思わなかったんだよ。」 ブレザー姿の雲雀さんは億劫そうに言うと前を睨み据えた。 あるのは大きな鏡。 しかし、そこには写る筈の俺たちの姿はなく学ランを纏う恨めしそうな顔の『雲雀恭弥』がいる。 二人の雲雀恭弥が一枚の鏡を挟んで対峙する。 一人は愉しくてしょうがないという顔で。 一人は苛立ちを隠さない冷徹な顔で。 「『お前には渡さない。』」 (本文より) 雲雀がブレザーだ〜!! まさかキョウまで描いてくださるとはvv
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