DAY2:反響凄い。





電車に乗り込んでやっと息をつく。

今日も長い1日だった…ああ、そうだ。

携帯の「お気に入り」からmixiを呼び出す。IDは綱吉のをかんたん登録済みだ。

案の定トップには「一件の日記に新着コメントがあります」の文字。


「ワオ。」

「すっご〜…」


コメントが10件以上。二桁越えはなかなか珍しい。


「人気者だね。」

「雲雀さんがですよ…って骸も書いてるし。」


綱吉は返事が大変なんだよなぁとぶちぶち言いながらも口元が嬉しげに笑っている。

反応が来るのは確かに僕も嬉しいよ。

一つ一つコメントを読みながら返事を書き込む綱吉。楽しそう。さっきまで疲れた顔してたのが嘘みたい。

さて、僕も今日の分をあげようかな。

mixiを閉じてメールを開く。パソコンよりは文字数少ないけど保存も効くしこっちの方が確実だ。


「雲雀さんが脅かすからmonoかげさんが逃げなきゃって怯えてますよ。」

「だから何もしないって言ってるじゃない。」

「信用されてないんですよ、俺もしてませんし。」

「………」

「………」

「………綱吉。」

「ごめんなさい。」


なかなか強かになってきたね、君。

またカチカチと携帯のボタンを打つ音が始まる。書き始めるとお互いに集中するから会話は自然に無くなる。


「あ、雲雀さ〜ん。みとり氏骸がコメくれてます。」

「読まずに食べろ。」

「無理!!」

「返信は『さっきの手紙の用事何?』で。」

「山羊から離れてください…」


カチカチカチカチカチカチ…


「あ、いっちゃん骸からもコメ来てますけど。」

「ん。じゃあオー・ティー・アイ・アール・オー・スペース・ケー・アイ・ティー・アイ・ジー・エー・アイて返事返しといて。」

「は〜い、ってこれ返事じゃない!!」

「僕からの真心だよ。」

「酷っ!!あ、しまった送っちゃった!」

「気にしなくていいよ。」

「気にして!!」

「他人を気遣うような人間に僕が見える?」

「見えません。そもそも人間に。」

「……………」

「……………」

「……………」


プシュっ。


電車が止まって扉が開くと同時に綱吉がホームに飛び出て走り出す。

僕はその背をトンファーを構えて追いかける。


最近反抗的過ぎるよ、君。本当に可愛くない!!












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